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小学生向け 英検準2級ライティング攻略法


 7月24日より、Zach English Schoolをリニューアルし、AIE英語専科ザック岡本キャンパスとなりました。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

 前回、小学生向けに3級のライティング攻略方法を書きましたが、準2級も教えてほしいというお声をいただきましたので、今回は準2級のライティングについてです。

 前回もお伝えした通り、今年度の英検における、今年度の最大のトピックは、なんといっても準2級と3級の問題形式の変更です。英検を4技能化するにあたり、昨年(2016年度)から2級にライティングが入りました。そして今年度から準2級、3級にもライティングが入ります。この変更により、一番あおりを受けると予想されるのが小学生です、というところまでお伝えしました。

 

準2級の壁?

 

 もう少し厳密にいうと、特にインターナショナル幼稚園の卒業生にとって、ライティングが入ったことで、これまでの形式では合格できたであろう3級・準2級になかなか合格できない、という事態が起こりそうです。そもそも、準2級は高校中級レベルと言われています。通常の感覚で言っても小学生で準2級を受ける子供は相当特殊と言わざるを得ません。ですので、これまで準2級を受ける小学生はある程度英語を学習した小学生の高学年か、インターナショナル幼稚園出身のお子様が大部分を占めていました。実際、インターナショナル幼稚園卒業生でいい先生から指導を受けていた場合は、小1でも英検準2級の合格者はいました。単語の力とリーディング、そして何といってもリスニングで高得点を狙えるため、集中的に単語を勉強し、大問1を7割ほど取れるレベルになるように単語力を指導すれば合格することは容易でした。

 しかしそこにライティングが入ったため、事態が変わります。こう言うと若干語弊がありますが、小学生にとって準2級以上のライティングは英語の力のあるなし以上に、論理的思考力と知識が問われます。英語で書く以前に、日本語でもそのトピックに対して適切な答えを出せるか、が問題です。後の例題でもありますが、学生はクラブ活動に参加すべきかどうかなど、準2級では3級のような完全に個人の好みを問うのではなく、ある立場に立って客観的な視点からの意見が求められます。クラブ活動をしたことがない小学生にとっては、クラブ活動とはどんなものなのか、することのメリット、デメリットなどを想像して答える必要があり、非常に難易度が高くなります。これは一朝一夕では身に付きません。それこそ日々の読書であったり、子供新聞を読んだり、ニュースを見て疑問に思ったことをお父さん、お母さんが解説してあげたり、地道に努力が必要です。ネタを仕込むとよく言っていますが、小さな知識の積み重ねが、ライティングのようなアウトプットを要求される時に役立つことは間違いありません。逆に日ごろからそういうことが好きなお子様は、英語の書き方さえ覚えれば、書くネタには困らないはずですので、高得点が期待できます。 

 前置きが長くなりましたが、通常小学生には難しい英検準2級のライティングの仕方について、これから書いていきたいと思います。ネタの仕込み方はまたの機会に書きますので、今回は割愛します。

 

まずは問題を知ろう! ⇒ 知ってるよという人は次まで飛ばしてOK

 

英検のサイトによると、準2級ライティングの見本問題として以下のようなものが出ています。

●あなたは、外国人の知り合いから以下のQUESTIONをされました。

●QUESTIONについて、あなたの意見とその理由を2つ英文で書きなさい。

●語数の目安は50~60語です。

●解答は、解答用紙のB面にあるライティング解答欄に書きなさい。なお、解答欄の外に書かれたものは採点されません。

●解答がQUESTIONに対応していないと判断された場合は、0点と採点されることがあります。QUESTIONをよく読んでから答えてください。

QUESTION

Do you think students should take part in club activities at school?

模範解答は以下の通りです。

[準2級・満点解答例]

I think that students should take part in club activities. I have two reasons. First, students can make friends. For example, I met many nice people when I joined the art club. Second, they can become healthier. If they join a sports team, they will exercise every day. That is why I think they should join club activities. (58 語)

以下問題と解答の和訳です。

Q 学生は学校でのクラブ活動に参加すべきだと思うか。

A 私は、学生はクラブ活動に参加すべきだと思います。2つの理由があります。まず、学生は友達をつくることができます。たとえば、私は美術部に参加したとき、たくさんの良い人々に会いました。次に学生はより健康的になることができます。もし彼らがスポーツチームに参加すれば、毎日スポーツをすることができるでしょう。このため、学生はクラブ活動に参加すべきであると思います。

ここから詳しく見ていきます。

 

どんなトピックが出されるの?

 

予想問題を集めてみました。

Do you think students should use electric dictionaries at school?

Do you think the Internet is a good source of information?

Do you think people are working too hard these days?

Do you think men and women are now equal at work?

Do you think elementary school students should learn English at school?

このタイプは、2級で出そうですが、最近の話題ですので一応載せます。

These days, some types of cars use the electricity instead of gasoline. Do you think these electric cars will increase in the future?

Do you think で始まるものが多いですね。これはYESかNOかが聞かれているということです。今のところ、どの本を見ても、予想問題として出ているのが「ある事柄について、賛成(そう思う)か反対(そう思わない)かの立場に立って答える」というものです。おそらくこれ以外の形は出してこないのではないかと思われます(もし本番で出たらごめんなさい)。

設問を見たら次のように考えていきます。

①誰の立場になって考えるかを、明確に意識する

例えば1問目の場合は、スチューデントです。学生の立場になって考えることがスタートです。学生ということで当然考えられる理由も変わってきます。もしこれがあなたであれば、あなたの考えだけで結構です。Childrenとして聞かれたなら、子供の立場にとって考える必要があります。たとえば、子供が携帯電話を持つべきかどうかを聞かれた場合、仕事で使うから当然必要です。と書いたら必ずマイナスとなります。この場合、安全のため、持たせるべきですと書いた方が子供の立場になって考えていることになります。

②YESかNOか、どちらが書きやすいかを考える

書きたいことより、書きやすいことを書く。準2級くらいからこれを意識することが大切です。まずは、YESの立場に立って、トピックに対してのメリットを考えます。次にNoの立場になってデメリットを考えます。数は2つだけでなく、できるだけたくさん出してみましょう。

 そして、説得力がある理由が多く思い浮かんだ方、もしくは英語にしやすい方を選びましょう。

③理由に追加の一文を!

 選んだ立場に立って、まずは理由を2つに絞ります。シンプルに、できるだけ短い文で書き出してみましょう。そしてそれぞれの理由に対し、説得力を持たせるための、肉付けが必要です。これは簡単に「もしこうだと、こういうことが起こるよね」「これについてこういう経験があったよ」という内容でを考えていきます。下の例題にありますが、生徒は携帯電話を学校に持ち込むべきかという問いに対し、

賛成ならば、

携帯電話があると安全 → 親がすぐに連絡をとれるから。 

反対ならば、

携帯電話がクラス中に鳴るかもしれない → 勉強の邪魔になって迷惑だ。

と発想していきます。

ここまで固まったらライティング開始です。

 

基本の型を覚えましょう!

 

次のクエスチョンに対して、書き始めてみましょう

例題

Do you think students should be allowed to take their cell phones to school?

学校で携帯電話を持ち込むことは許可されるべきだと思いますか?

全体のアウトラインとしては、

①序文(イントロ) ⇒ 意見を述べる 10文字

②理由①(ボディ1) ⇒ 1つ目の理由+理由を指示する説明 18文字

③理由②(ボディ2) ⇒ 2つ目の理由+理由を指示する説明 18文字

④結論(コンクルージョン) ⇒ ①で述べたことを再度述べる 10文字

です。3級でもおなじみの形です。

①序文の書き方

 これは簡単です。YESの場合は問題文をそのまま使って、DoをとってYouをIに変えて書けばOKです。Noの場合は、DoをとってyouをIに変えてかつI とthink の間にdo notを入れれば終わりです。

賛成の場合: I think that students should be allowed to take their cell phones to school.(14文字)

反対の場合: I do not think students should be allowed to take their cell phones to school. (15文字)

  • よくここで「2つの理由があるよ!」ということを明確にするため、There are two reasons for this. や I have two reasons. など書く場合があります。問題文で2つの理由を用いて書けとありますので、理由の所を充実させれそうであれば、あえて書く必要がありません。しかし文字数が足りなさそうであれば、書き足しておいた方が良いでしょう。

②理由の書き方

 次にメインとなる理由の書き方です。ここが3級と違う大きなポイントですが、単純に理由を書くだけでなく、その理由に説得力をもたせる具体例や経験などを書き足す必要があります。

 YESの理由とNoの理由を書いてみました。

賛成のアイデア

【英文】First, students will be safe if they have a cell phone because their parents can contact with children easily. Second, students can get more information by using cell phones.

【和訳】第一に生徒は携帯電話を持つことで安全になります。なぜなら両親は簡単に子供に連絡を取ることが出来るようになるからです。第二に子供たちは携帯電話を使うことで、多くの情報を手に入れることが出来ます。(29文字)

反対のアイデア

【英文】First, cell phones are noisy. If a cell phone rings during the class, it is very annoying. Also, cell phones are not necessary for studying at school. Students should not bring them.

【和訳】第一に携帯電話がうるさいからです。もし授業中に携帯電話が鳴れば、それはとても迷惑です。また、携帯電話が学校での勉強に必要なものではありません。生徒はそういったものを持ち込むべきではありません。(32文字)

賛成の方は比較的簡単です。普段携帯電話を持っていて便利だなと思うことを書けば大丈夫です。その中でも学校に持ち込むことに関して良いか悪いかですので、安全になることと情報を手に入れることを書きました。そのほかには友達との交流に使えるなどもありです。

 反対の方は一つに授業中に鳴ってうるさいことを書きました。もう一つは最近の携帯電話はゲームができるので、授業に集中できないなどにしようかと思いましたが、勉強に必要なものではないので、持ち込むべきではないとしています。他にも、携帯電話を無くしてしまう、壊してしまうなども理由になります。

③結論の書き方

 ここまでくればあと一歩です。基本的には①の序文で書いた内容の繰り返しですが、表現を変えると、より良いでしょう。また、字数に余裕があれば最初にここから結論ですよという内容の言葉を入れると、まとまりがよく見えます。

【英文】 For these reasons, students should bring their cell phones to school.

【和訳】これらの理由により、生徒は携帯電話を学校に持っていくべきです。

【英文】Therefore, I think students should not take their cell phones to school.

【和訳】そのため、生徒は携帯電話を学校に持っていくべきではないと思います。

理由のパートに文字数を使った場合は短くThat is why I think so. でも大丈夫です。

【理由の書き方の補足説明】

 理由の答え方として、書き手の個人的な事情を押し出してはいけないと英検のサイトでも記載がありました。なぜなら例題で問われているのは『生徒は携帯電話を学校に持ち込むべきかどうか』とあり、生徒の立場における一般論であって、あなた個人の事ではないからです。英検サイトにあった悪い例を引用すると、

QUESTION

Do you think students should take part in club activities at school?

 生徒はクラブ活動に参加すべきだと思いますか?

【英文】No, I don’t. I am very busy. I have many things to do after school. For example, I have to study and go to English class. I do not have time to go to club activities. Also, I want to read by myself. I don’t want to spend time with other people, so I don’t think children should join club activities at school.

引用元 「30分で完了! 英検準2級ライティングテストに挑戦」

【和訳】私はそう思いません。私はとても忙しいです。学校が終わってからたくさんすることがあります。たとえば、私は勉強をしなければなりませんし、英語のクラスにも行かなくてはなりません。クラブ活動に行く時間はありません。また、私は一人で読書をしたいです。他の人と時間を使いたくないので、私は子供たちが学校のクラブ活動に参加するべきとは思いません。

 かなり極端に書かれていると思いますが、NOの理由が個人的な理由が多いため説得力がないと判断される、とありました。この場合は内容点が確実に引かれますね。

 

まとめ

 

 いかがでしたか。準2級ともなると、内容が難しくなりアイデアが出るかどうかが、最大のポイントです。

 今回は1問だけ書いていますが、他にもいろんなサイトで準2級の予想問題とその模範解答が出ています。模範解答を全て暗記するのではなく、アイデアの種類と、その書き方を学んでみてください。難しく考えるのではなく極力シンプルにすることが大切です。

 この文書はかなり言葉を大目に、お父様お母様向けに書いています。あくまでコツとして、お子様に教えていただければと思います。Good Luck!

 

以下その他のTipsです。

  1. 練習するときは必ず時間を計って15分以内で書けるようにする。本番も時間がかかりそうであれば、筆記試験が始まった直後に取り組み、15分以内に仕上げる。

  2. トピックに対し、書く内容が見つからない場合、先に長文や単語問題をするのも一つ。その中からライティングに使えそうな単語を選び、間違えずに書く。

  3. 自分が書きたいこと、事実よりも書きやすいことを書くようにする。

  4. 一つの段に書く単語の数はあらかじめ決めておく、たとえば1段に8単語と決めておけば、7段以上書いたら危険信号。後で数える手間を省くことと、余裕をもって書いておけば、後で単語を足すときに融通が利く。

  5. YES / NOで答える問題はYESの方が書きやすいことが多い。Noの場合は、比較などを使って、Noの理由を書く必要があり、必然的に字数が増え表現が難しくなる。

  6. 日ごろから情報収集。

  7. 使えるフレーズ(決まり文句)を頭に入れる。下記を参考にしてください。(準2級以上で使えるフレーズも入れています。)

自分の意見を述べるとき

I think that ~ 私は~と思う

I believe that ~  私は~と思う(強い)

I am sure that ~ 私は~と確信する

In my opinion, ~ 私の意見としては、

最初に反対か賛成を述べるとき

I agree with the opinion that ~ 私は~という意見に賛成です。

I disagree with the opinion that ~ 私は~という意見に反対です。

理由や内容を書くときの書き出し 次の中から文字数に合わせて調整

First of all, まず始めに、(一つ目の内容を伝えるときに)

At first, 初めに、

First, 第一に

Second, 第二に、

Also, また

Next,次に

For example, たとえば~

In my experience,私の経験では

結論

Therefore, そのため (1語)

In conclusion, 結論として、(2語)

For these reasons, これらの理由から、(3語)

As I have mentioned above, ~ 上記に述べたように、(5語)

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